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最近のできごと その3

 

 

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

 

前回はこちら

↓ ↓ ↓

最近のできごと その2

 

 

 

 

 あとから思い出したら、夢現で息ができない中で濁った水中を手でもがいている。

 イメージとしてはこんな感じでした。

 

 

 

 

 

 

意識が戻り始め、白い天井が見えてきました。

 

 

 

 

 

 

体が動かないので目だけで回りを見渡すと、頭側の先は見えませんが足元側と左右はガラス張り。

 

 

 

 

 

 

 

うす暗い静かな部屋の中でようやく目が覚めました。

 

 

 

 

 

 

一応、この世に生還です。

 どれくらいの時間が経過していたのかはわかりません。

 

 

 

 

 

ドラマでよく見る術後意識が回復するシーンとは大きくかけ離れていました。

 

 

 

 

 

 

とにかく喉が焼けるように乾いていたのを覚えています。

 

 

 

 

 

 

動くことができず、目が覚めても夢心地な感覚で、すぐにまた意識が飛んでいました。

 

 

 

 

目が覚めるたびに時計を見てましたが、1分や5分間隔で起きることの繰り返し。

 

 

 

 

そのうち看護師さんが気づいて下さり声をかけていただきました。

 

 

 

 

喉が強烈に乾いていることを伝えようとしましたが、なぜか口周りに口内炎のようなものが5~6ヶ所出来てて、さらに喉が痛くて話す事ができませんでした。

 

 

 

 

何とか声を絞り出して水をもらおうとしましたが、朝に先生が来るまでは水は飲めないとの事でした。

あ~、今は夜なのか・・・と時計を見ると深夜3時過ぎ。

 

 

 

 

 

唇を水を含んだ綿のようなもので湿らせていただきました。

多分その後は何十回と水を要求し続けていました。

看護師さんには本当にご迷惑おかけしました。

 

 

 

 

 

 

ちなみに口の中の口内炎のような傷ですが、人工呼吸器をつけた時のモノかと。

管というよりパイプみたいなものでしょうか?がっつり咥えさせられていたんだと思います。

人工呼吸器をはずす時に、パイプに口の皮粘膜がくっついていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 事前に「人工呼吸器をつけますが、意識が戻ったら呼吸がしにくいので落ち着いてください」と

 言われていたのを思い出すのはずっと後のことでした。

 

 

 

 

朝になり、フロアに看護師さんや先生が集まりだしました。

ここがICU(集中治療室)ということが朝になってようやく理解。

 

 

 

 

 

何人かの先生と話しましたが、手術は成功。もう大丈夫と言われてようやく生還したと実感が出ました。

ただし胸の中心の骨が骨折状態(開胸手術なので当然ですが)なので全治2ヶ月の診断。

 

 

 

 

体中に管が繋がり、動くことが出来ず胸を中心に体中、痛みは強烈でしたが

「この痛みは、まぁ生きている証拠。ラッキー」

 

 

 

 

 

と思いその後1週間、ICUの生活でした。

 

 

 

 

 

時間経過がわかりにくく、朝に夜勤の看護師さんと申し送りと食事の時間、消灯の時間だけが時間の間隔がわかるときでした。

 

 

 

 

 

ICUでは看護師の皆さんに本当にお世話になり、色々無理も聞いていただきました。

私が運び込まれたとき、人工呼吸器を口にくわえていましたが途中意識もうろうですごくもがいていたと聞きました。

 

 

 

 

 

冒頭に書いた水中でもがいていたのはこの時のことです。

そして、覚えていませんが意識が戻った時に「いたぁぁい!!!!」と

叫んでいたらしいです。

 

 

 

 

 

ICUに1週間いましたが、中盤までほぼ動くことができませんでした。

天井を見て、そこの点々や柄を見つめていると急に広い草原に見えたり、白い天井ですが色彩が出たりと

全身麻酔の後遺症でしょうか?色んな不思議体験をしてました。

部屋の端っこに人がいたりと本当に幻覚とか見ていました。

 

 

 

 

 

 

ICU入院後の後半はリハビリ開始。まずは自動でベットを起こす。

次に座ってみる。そしてベットから出てみる。

すべて気絶寸前でした。血の巡りがなく急激な貧血状態になりっぱなしでした。

一気に筋力や体力を奪われていることにその時に気づきました。

 

 

 

 

 

 

ICUではほとんど食事を取れませんでした。

食べる気力もなく水だけを飲んでる状態。でも薬はしっかりと種類があり飲むだけで大変でした。

一般病棟に戻らないといけなかったので無理から口にフルーツを入れてました。

 

 

 

 

 

早く退院したかったのは、手術が3月後半くらいで息子の入学式が4月の頭ごろ。

日程的にさほど余裕はありませんでしたが手術前、入学式には家族で出たい旨を伝えていたのを先生はずっと覚えていてくれました。

 

 

 

 

 

開胸パイパス手術でICUに入るほどの手術は、看護師さんからそうそう無いような大手術でしたよと言われましたが

それでもリハビリのスケジュールを組んでもらい、入学式に出れるように色々と尽くしていただきました。

入院中は一人、息子の世話をしてもらった奥さんにも感謝です。

 

 

 

 

 

本当にありがたく感謝です。

おかげで無事に息子の入学式に出席する事ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般病棟では、本格的に別の階にあるリハビリステーションで歩く練習からスタート。

終わるとベットに倒れこみすぐ睡眠。の繰り返し。

 

一般病棟後半に、ようやくスマホを見ることができInstagramでも写真をUPしたり出来るようになりました。

良ければ夕食前の夕日息子の入学式などもUPしてるので覗いてみてください。

 

 

 

 

 

まだまだ話せる内容はあるのですが

 いつか別の機会で書きたいと思います。

 

 

 

 

以上が 最近のできごと でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、徐々に体力が戻ってきてますが、半分程度と思います。

バイパス手術で血管を別の個所から持ってきたのでそこが痛みます。

そして血管を切り取った個所の感覚が無くて変な感じがしてます。。

胸中央の手術痕が過敏で服がすれて痛い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、生きている実感。

 

「どうしても明日、何としても明後日まで生きたかった人がいる」

 

と思うと、この痛みと引き換えの今は素晴らしいと思えます。

死生観が変わったとか時々聞きますが、これがそうかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに傷口は線香花火みたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じ

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いつか、どこかでこの傷跡の大男が家族連れで海水浴とか、スーパー銭湯などにいたら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そっとしておいてあげて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう。